壁下地補強の必要性としておきたい場所・してない場合の対策【我が家の後悔ポイント】
壁の下地補強ってなんで必要なの?
どんな時・どんな場所に必要なの?
補強してない時の対策は?
壁下地補強は、家を建てるときにやっておかないと、後から補強するのは難しいです。
今回は、壁下地補強が必要なケースと必要な場所について、我が家の後悔ポイントとともにお伝えします。
さらに、補強しない・できない場合の対策についてです。
- 壁下地補強の必要性
- 壁下地補強が必要なケース
- 補強していない場合の対策
壁下地補強の必要性と費用
必要性
なぜ壁の下地補強が必要かというと、下地補強をしていない壁の壁紙クロスの下は石膏ボード1枚です。
例えばそこに壁掛けテレビを取り付けようとすると、強度不足になります。
石膏ボードとは、石膏を主成分とした素材を固めたものです。
そこにビスを打つと、その部分がボロボロに崩れ、ビスがしっかり固定できません。
実際どうなるのかわかりませんが、例えば壁掛けテレビを取り付けてもしっかり固定出来ずにテレビが落下してしまったり、石膏ボードが破損してしまうことも考えられます。
下地補強をすると、石膏ボードの裏に厚い板が入るので、ビスや釘をしっかり打ちつけることができ、しっかり固定できます。
壁紙クロスが貼られる前の石膏ボードがむき出しになっている時の写真。
費用
我が家の一条工務店 i-smartの家の場合ですが、設計段階のオプションで壁を下地補強することができます。
費用は以下の通り。(2018年の情報)
幅1,820mm × 高さ900mm 約¥2,500
幅1,820mm × 高さ1,820mm 約¥3,900
幅1,820mm × 高さ2,400mm 約¥5,300 (床面から天井まで)
必要なケース、場所と注意点
壁下地補強が必要なケース
壁下地補強は、少しでも以下のようなことをする可能性がある壁はしておいた方が良いです。
最初にやっておかないと、後から補強するのは難しいです。
壁掛けテレビを取り付ける
これが一番、補強が必要な代表的なケースではないでしょうか。
リビングのテレビや寝室のテレビを壁掛けすると見た目もおしゃれだし、テレビボードも不要です。
壁取り付け式の収納を取り付ける
出典:https://i.pinimg.com
壁に収納棚や収納ボックスを取り付けることができる商品があります。
これも重いものだと補強している壁でないと取り付けができません。
上の写真はIKEAの商品。
棚板を取り付ける
・ここに棚板があったら物が置けるのに…
・家を建てた時に棚板が付いてるけど1段じゃ足りないから追加したい…
といった時に壁が補強されていれば取り付けがしやすいです。
飾りなどを掛ける、吊るす
重たい飾りなどを壁に掛けたり、吊るしたりする場合も補強が必要になるので、飾る想定がある壁は補強しておいた方が良いです。
掃除機を壁掛けする
ダイソンなどのコードレス掃除機を壁掛けする場合も補強をしておくと補強した壁の好きな位置にビスを打つことができ、好きな位置に収納できます。
その他
その他、特殊系としては家の中にハンモックを作るとかボルダリングのホールドを付けるとか、でしょうか(笑)
普通の補強じゃだめかもしれませんが…
壁下地補強の注意点
どこでも補強しておけば良いわけではなく、注意点もあります。
外壁に面した壁だと断熱性能が落ちる
外壁には断熱材が入っており、壁下地補強をすると下地の厚みの分、断熱材を削ることになります。
当然その分断熱性能が落ちることになります。
断熱性能を落としてまで補強したい理由があるのなら良いのですが、そうでない場合はすべきではありません。
テレビを壁掛けにしたいけど掛けたい壁が外壁に面している、といったような場合は要注意です。
壁一面を補強する必要はない
この壁は棚を付ける予定だから…といって、その壁全体を補強する必要はありません。
上の方にしか棚を付ける予定がないのであれば、上の方だけを補強すれば良いので、家の設計の際に補強したい高さを指定しましょう。
ここはやっておけばよかった…
我が家は下地補強しておらず、後悔ポイントの一つです。
寝室の壁
寝室の壁は補強をしていないのですが、壁の高い位置にテレビを壁掛けして、ベッドで寝ながら観れるようにしたかったです。
テレビボードを置けば良いのですが、ある程度高い位置の方がベッドから観やすいと思うし、今のところ収納も必要ないのにテレビボードを置くと部屋が狭くなります。
リビングの壁
こちらは理由が2つあります。
一つは、こちらもテレビを壁掛けしたかったという点。
リビングのテレビをおしゃれに壁掛けするのはなんとなく憧れがあります。
もう一つは、壁取り付け式の収納ボックスを付けたかったという点。
家の引き渡し前は、上でも写真を載せていますが、IKEAのBESTÅ(ベストー)という収納ボックスをテレビの上の壁に取り付け、物を収納したいと思っていました。
結局、補強をしていなかったので諦めたのですが、今となってはそれで良かったと思っています。
今のところそんなに収納はいらないし、せっかくレンガ調の壁紙クロスにしたのに、それが隠れてしまうからです。
(後日追記)
住んで1年半以上経ち、以下のようなことがありました。
・テレビには子どもに付けられた傷が無数に…
・テレビの裏に入ってテレビを倒されそうになることが何度か…
壁掛けテレビならこんなことにはならなかったはず…
子どもが小さいうちだけだと思いますが。
補強しなかった・できなかった場合の対策
我が家のように補強していなかった場合や、したかったけど外壁側の壁でできなかったというような場合の対策を紹介します。
壁の柱部分にビスや釘を打つ
補強をしていない場合でも、石膏ボードの裏に柱がある部分ならしっかりビスや釘を打ち込むことができます。
ただし、柱がない部分には取り付けることができないため、取り付けたい物の位置が限られます。
柱がある位置を確かめる方法は、以下のようなものがあります。
磁石をくっつけてみる
他のハウスメーカーではどうなのかわかりませんが、一条工務店の家の場合、壁には磁石がくっつく箇所があり、その部分には柱があります。
下地探し用の針で探す
下地を探すための工具で、細い針を壁に刺して下地を探すことができます。
センサーで探す
こちらも下地を探すための工具で、センサーで石膏ボード内の木材や金属を探知することができます。
叩いて探す
ドアをノックするように壁を叩いて、音の響きで探す方法です。
柱がある部分は硬い、詰まったような音がしますが、軽い、空洞に広がるような音がします。
壁掛け風のテレビスタンドを使う
壁掛けではありませんが、壁掛け風にできるテレビスタンドがあります。
おしゃれさは落ちますが、壁に穴を開けることなく設置できるので、壁を傷つけたくない場合にもおすすめです。
また、後から高さを調整することができることも壁掛けと比べたときのメリットです。
天井からプロジェクターで投影する
これ、かなりいいなと思うんですが、天井から壁に投影してテレビ、YouTubeなどを見ることができる商品。
普通のシーリングライトにプロジェクター機能がついているという感じで、シーリングライトの代わりに取り付けることで使えるので余計なスペースも取りません。
【YouTube動画】壁掛けテレビにしなかった我が家の惨状…
この記事の内容を動画にしてます。是非ご覧ください。
最後に
これから家の設計または設計中の方は、よく考えて少しでも必要そうな場所には下地補強をしておくことをおすすめします。
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こちらの記事で紹介制度など、安くする方法をまとめてます。
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